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2010年8月 9日 (月)

ああ、「大日本史料」哀話

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    作家は史料を集めるためには金に糸目はつけないものらしい。むかし遠藤周作がキリシタン物を書くために「大日本史料」を買ったという逸話は友人の安岡章太郎が語っている。脚本家の市川森一はNHKから「花の乱」の脚本を頼まれた。いろいろ史料を漁ったが、室町時代の資料がなかなか見つからない。神田の古書店で室町時代の資料を10冊くらい見つけた。「大日本史料」と書いてあり、箱に入った綺麗な本だ。店主に頼むとも「ばら売りはしない」という返事。「全部でいくら?」「全巻337冊で800万円です」という。市川は衝動買いで購入した。その本を納める専用の書架も大工に作らせた。妻は涙眼で「半年間、どうやって生活してゆけばいいの」とぼやかれたという。

    市川森一が購入した「大日本史料」は、県立図書館クラスであれば所蔵しているが、市立図書館ではやや負担になるだろう。なぜならいまだに完結していないシリーズ物だからである。ほんとうに全巻をそろえようとすれば、これからも毎年10万円くらいの出費は覚悟しておかなければならない。おそらく我々が生きている間までに完結しないであろう。東京大学史料編纂所「大日本史料」は言うまでもなく、日本史研究の基礎的な資料集ではあるが、1900年から刊行して、2010年に至っても刊行中で、未完の部分も多い。やはり図書館を利用すべきであろ。現在では大日本史総合データーベースという検索機能もできている。

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