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2010年8月11日 (水)

仲良きことは美しき哉

    「まことに遺憾に存じます」猛暑のさなか連日どこかの役場の責任者が謝っている。神戸市東灘区の125歳の女性の行方がわからないという。現在100歳以上の所在不明者は日ごとに増えて75人。内訳をみると、家族同居35人、ひとり暮らし21人、わからない19人。家出老人か?。家族は何故、いままで届け出をしなかったのだろう?市は居住実態がないことを把握しながら何故いままで放置していたのだろう?高齢者リストを見て気がついた職員は、「このまま放っていたらどんどん年齢が増えてしまう」と語っている。だが市高齢福祉課、区政振興課など「縦割り」行政の壁にはさまれて情報を伝達することはしなかった。人手不足を理由にあげるかもしれないが、ホンネの裏事情は、職員は与えられた仕事さえすればいい、ツケを後に残す、どうせ人事異動で変わる、という役所の根本的体質にあると思う。もう役所の釈明会見やお詫び会見も飽きてしまった。

   もし武者小路実篤が生きていれば125歳(明治18生まれ)だという。ロシアの文豪トルストイが家出して小さな駅舎で死んだのが100年前のことである。トルストイも実篤も人道主義を唱えた文学者だ。古いようでも身近な時代だ。道徳の基本は孝であり、年長者を大切にしてこそ文明国といえる。所在不明老人を住民基本台帳から抹消するだけならこの問題はたやすいことだが、これからの家族のあり方について日本人が真剣に考えるべきではないだろうか。

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