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2010年8月16日 (月)

イエスの譬え

   イエスが宣べ伝えられた教えのなかには聴衆を日常の身近な世界に導き入れるために、また子供にも理解できるほどわかりやすくするために、譬えの表現が数多く見られる。イエス以前の時代のユダヤ教の伝統表現をふまえているのかもしれない。しかし、とくに日本人にとっては信仰者でない限りイエスの譬えは解説書なしには理解できないこともしばしばある。

    「マタイによる福音書」10-16にある「いまわたしがあなた達を送り出すのは、羊を狼の中に入れるようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように純真であれ。」(塚本虎二訳)の解釈に悩むであろう。羊と狼は判るとして、蛇と鳩との対比はどうであろう。聖書においては、蛇はアダムとイブを誘惑したサタンの化身のように扱われ、鳩はノアの洪水の際、オリーブの枝をくわえて水の引けたことを知らせた平和の象徴として描かれている。弟子たちに「蛇になれ」ということについてどうのように理解したらよいのであろうか。キリスト者はしばしばこの世にあって、素直で純真であっても、融通がきかず、逞しさに欠けると見られてきたのであろうか。この世で使命を果たしていくためには、鳩のような素直さと共に、蛇のような賢さと図太さ、大胆さが必要なのだ、と言っている。よく似た比喩に「あなたがた自身の内に塩(=賢さ)を持ち、互いに和らぎなさい」(マルコ9-50)がある。

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