原発情報は必要だ
サイエンス・ライブラリーは国民にとって重要な専門図書館である
今年の広島平和式典に米大使が参列するという。オバマ大統領の「核兵器なき世界」演説の影響であろう。世界は変わっている。
昭和38年、茨城県東海村の日本原子力研究所が、日本最初の原子力による発電(出力2400KW)に成功した。当初、「人類の未来のエネルギーは原子力」とまで言われ、膨大な税金が費やされた。結局、原子力とは20世紀の軍事技術として咲いた徒花であった。巨大な事故リスク、先の見えない放射性廃棄物の管理、財政的破綻など、今では世界は原子力からの撤退が始まっている。しかし、すでに膨大に生み出してしまった放射性廃棄物の後始末に悩んでいる。原発は「トイレなきマンション」ともいわれる。国と電力会社は瑕疵物件を国民に売り続けてきたのである。原発解体がこれからの大問題となる。そんな原発退潮ムードを反映してか、関西唯一の原発の資料を公開している大阪科学技術センターが運営している科学体験館サイエンス・サテライト(大阪市北区)が、8月末で閉館することが決まった。ここには全国の原子力の情報や資料が約230冊集められている。これらの資料は最寄の図書館に寄贈することも難しく、閉館後に処分されるという。科学体験館が無くなると、東京へ行くか、地元の電力会社を訪れるしか方法はない。ほんとうに重要となるのはこれからなのに無責任なやり方である。国民への情報提供のあり方からも問題のあることであるが、異議を唱える人はいないものだろうか。
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