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2010年7月28日 (水)

リトルDJ

   映画「リトルDJ 小さな恋の物語」永田琴監督(2007)はカワイイ作品である。主役の神木隆之介くんは大河ドラマ「義経」のとき、幼少期を演じた少年で記憶にある。神木くんが自分の病気にきずき始め、福田麻由子ちゃんと病院を抜け出して、「ラストコンサート」を見に行く。この映画は少女が自分が白血病と知りながら明るく生きるという内容だった。麻由子は隆之介がそんな病気とも知らずに連れて行ったのだ。そのあと、星を見せたくて、ロープウェーで函館山に2人で登る。雨に遭い、頂上で野宿。突然に容態が悪化し、病院へ搬送される隆之介。西田尚美が麻由子にビンタ。このパターンは「世界の中心で、愛をさけぶ」でもよく見られる展開。映画も「ラストコンサート」(1976)というのはベタだし、最後のリクエスト曲がキャンディーズ「年下の男の子」というのもベタな感じがするが、主演の2人がフレッシュなので最後までみれる。白血病を難病としているので時代を1977年に設定している。いま流行のレトロ感が詰まっている。原作者の鬼塚忠ってどんな人なんだろうか。通俗的なライターのような気がするが、むしろ映画の原作にはお手ごろかもしれない。難病、出会い、初恋、純愛、これでもか、というほどベタな展開の映画。ベタな展開と演出は、「安心して観てられる」という人と、「あざとい、安直な、つまらない」という人と両極端に評価が割れる。創造性のない作品は芸術性からみると評価は低いが、反面、大衆受けするという大きな強みがある。この映画を観ようとする層は、副題「小さな恋の物語」から推測してベタな展開を期待しているのかもしれない。

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