なぜ円の通貨記号は「¥」なのか?
インド政府は通貨ルピーの通貨記号をつくった。米ドルは「$」、英ポンドは「£」。では、なぜ日本円は「¥」なのか。不思議なことに、日本人の誰がいつ考案したという資料は明らかでないという。
日本の紙幣には「YEN」と記載されており、円の国際的つづりは「EN」ではなく、「YEN」である。日本のお金に「YEN」が登場したのは、明治5年12月に発行された「明治通宝」である。始め、わが国の造幣紙幣はドイツに依頼して印刷されていた。その際、円が「EN」ではなく、「YEN」とされたのである。江戸末期の貨幣単位「両」の別称として使われていた「円」は、欧米人が書くと「YEN」となるようである。「Y」と間違われないために、2本の横線を加えた。たとえば、「2」と「Z」を区別するために、Zの真ん中に斜め線を入れる。これで「Y」と通貨記号「¥」は区別できる。通貨記号「¥」は、日本政府が考案したのではなく、西洋人によって生まれたのだろう。
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