大相撲と暴力団
大相撲の力士たちの野球賭博の実態が次第に明らかになりつつある。賭博に関わった者は協会の調査によれば65人ということであるが、かなり以前からも行われていたものらしい。琴光喜は5年以上前から賭博をしており、負け金は3000万円を超えていた。負け金は暴力団に流れ、その資金源となっていた。事件が発覚したのは、琴光喜が、勝ち金数百万円を、別の部屋に属する現役力士に要求したところ、逆に元力士の男から脅かされて口止め料を要求されて、数百万円を支払ったとされる。元力士側はさらに1億円要求したという。仲介には床山らがあたっていて、床山は胴元である暴力団と関係があるとみられる。
琴光喜のほか大嶽親方、時津風親方らの名前もあがってきた。時津風部屋は2007年に起きた力士暴行事件で当時の親方が解雇された後、名跡を継いだ若い親方だ。大嶽部屋は2008年に大麻の陽性反応が出て力士が解雇されており、いずれも過去に問題が起きた部屋が再び不祥事の温床となっていたことが判明している。
いま文部科学省の大臣がいうように、「大相撲は存亡の危機」になっていることを協会は自覚し、深く反省してほしい。そしてこれから何をなすべきかが大事だ。大相撲が賭博行為で暴力団と関係をもち、大麻などを蔓延させる社会的に容認されない団体であれば、「国技」「伝統」という特権もいつまでも通用しないだろう。野球賭博問題は氷山の一角で、床山や元力士など大相撲の組織や古い体質すべてが原因となっているので、近代的な組織づくりを根本から改革していかないと不祥事は繰り返し起こるだろう。
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