中国神話と帝王伝説
秦の始皇帝が紀元前221年に中国全土を統一してから、清朝の最後の皇帝宣統帝溥儀(在位1908-1912)まで2000年以上の歴史を有するが、しかし始皇帝以前の、いわばプレ皇帝時代というべき伝説上の三皇五帝夏殷周の歴史のほうが遥かに長い歴史がある。ただし三皇五帝の名も諸書によって異なり、歴史として取り上げるべきでなく、あくまで神話である。その順番もややこしいが、とりあえず古いと思われるものからあげてみる。あくまで創造上での話だが、もっとも古いと思われるのは盤古ということになっている。ただし盤古が創設されたのは秦漢時代以降のことである。まだ天地が開けず鶏卵のような状態にあったとき、その中に盤古が生まれた。
元始天王(盤古)→天皇→地皇→人皇→伏義・女媧→神農→黄帝→顗頊→帝嚳→堯→舜→禹→夏→殷→周→中国歴代帝王へ
これらの中国古帝王のなかで最もよく知られているのは黄帝である。黄帝の名が現れる最古の文献は、斉の宣王の時代の銅器の銘文で、「高祖黄帝」とあり、黄帝が斉国の始祖とされている。またすこしのち斉でその学説を広めた鄒衍は、黄帝を天地開闢以来の最古の帝王としている。
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