龍馬、池田屋に行かず
昨夜の大河ドラマ「龍馬伝」第23話「池田屋に走れ」。望月亀弥太が攘夷派の浪士たちと京で会うため海軍操練所を抜け出したことを知った坂本龍馬は連れ戻すために京へ向かおうとする。だが海軍総連所の皆は逃げた者を追っても仕方がないと冷たい。結局、龍馬ひとり京の池田屋へ行くが、時すでに遅く介抱むなしく望月亀弥太は自死する。
坂本龍馬は池田屋事件の直後に現場にいたのだろうか?神戸から京都、坂本の足であれば一日あれば行けるかもしれない。だが坂本も勝も池田屋事件のことを知るのは少したってからのこと。この事件発生時はふたりは江戸にいたらしい。池田屋に集結していた志士の中に、坂本と同じ海軍操練所で学んでいた望月ことが明らかとなり、まずいことになった。今で言えば国立の海軍大学で、反乱学生を養うのと同様である。そのため勝は軍艦奉行を罷免され、海軍操練所もやがて閉鎖される。史実はもちろん坂本龍馬は池田屋には行っていない。
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