捨てる神あれば助ける神あり
日本は神の国である。だがキリスト教やイスラーム教のように唯一絶対神ではない。「捨てる神あれば助ける神あり」は、ゴッドならば「神に捨てられることもあれば助けられることもある」という意になるが、日本では捨てる神と助ける神とは、それぞれ別の神である。つまり天照大神を祭る伊勢大神宮もあれば、菅原道真を祭る大宰府天満宮もある。神はいくらでもいるのである。毛吹草には、「棄つる神あれば引き上げる神あり」とあるが、「故事ことわざ辞典」(鈴木裳三)によれば、上総では、「倒す神あれば起こす神あり」、信濃では、「寝てる神あれば起こす神あり」と言われているそうである。(参考:金子武雄「続・日本のことわざ」現代教養文庫 1969)
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