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2010年5月10日 (月)

墓場まであとどのくらい

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    NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」を毎日楽しく見ている。ようやく「墓場鬼太郎」が出版された。水木は「墓場めぐりは楽しい」と言った。近所に墓場があれば行きたいが、最近は都市化で墓場をなくして、山に霊園を新設している。新しくて綺麗な墓地は公園みたいで、むかしのお化けのでそうな墓場の風情がなくなっている。京都の化野念仏寺にいけば、まるで人魂が飛んでいるような風情がある。もともと風葬の習慣があったらしいる無数の風化した石仏や石像が並んでいる光景は、諸行無常を感じさせてくれる。最近ネットの画像検索で歴史上の人物の墓標を見ることも多い。ネットの墓場めぐりだ。高野山には多数の有名人が眠っている。弘法大師御廟をはじめ織田信長、豊臣家、徳川将軍家、千姫五輪塔、松平秀康と母の石廟、春日局の逆修五輪塔、浅野内匠頭赤穂四十七士。法然・親鸞、明智光秀、石田三成、柴田勝家、伊達政宗、武田信玄・勝頼、上杉謙信霊屋、大岡越前、多田満仲、佐竹義重廟、熊谷直実、平敦盛、曽我兄弟、源頼朝・頼家・実朝五輪塔。

    よく「揺りかごから墓場まで」という。この世に生まれた者はいつかは必ず死ぬ。それが私たち人間の避けられない宿命である。墓場は生存したことの唯一の証であろう。しかし、最近は家族制度もなくなり、祖先代々の墓もないという人も多い。ひどい場合は、通夜もせず、葬儀もせず、死んだら火葬場へ直行して、ハイそれまでよ、である。遺骨は誰かが檀那寺のロッカーに納骨するか、さもなくば散骨するという。「千の風になって」の影響は大きいものがある。

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