ジョディー・フォスター
グレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマン、マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーン。しかし彼女たちは男達によって原石が磨かれたスターである。いまは容姿、外見だけではなく、自らをコントロールし高めていく時代である。映画界にはかってのように名前だけで客をよべるような女優は少なくなった。だがジョディー・フォスターの35年以上のキャリアは奇跡に近いものがある。彼女の近作「フライトプラン」「幸せの1ページ」を見た。飛行技術者のハード・アクション、引きこもりの冒険作家と風変りな役ながらそれぞれ面白い作品になっている。大ヒットにはつながらないが、一定以上の水準を保障できるスターであろう。やっぱり日本の女優にはない何かが彼女にはある。社会派、あるいは知性だろうか。社会派といってもかってのジェーン・フォンダのように政治に走らず、現代性を求めるスタンス。保守でもなく、流行を求めるでなく、通俗的な文芸作品を求めず、たえず新奇に挑戦する姿勢。やはりジョディー・フォスターはスゴイ。
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「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターも、アンソニー・ホプキンスのレクター博士と互角の演技で印象的。フランス映画「ロングエンゲージメント」では、脇役ながら光っていました。当時、高校生だった娘も、ジョディ・フォスターを「綺麗な人で印象的」と言ってました。
投稿: イクちゃん | 2014年3月18日 (火) 15時55分