老年期
老年期をいつからとするか学者により異なるものの、かつては60歳以降であったが、いまでは70歳以降とするらしい。(法律上の高年齢者とは55歳以上)その背景にはもちろん医学の進歩による平均寿命の急速な伸びがある。現在の平均寿命は男性79.29歳、女性86.05歳。昭和22年は男性50.06歳、女性53.96歳だった。男女とも30年ちかく伸びた。どんなに寿命がのびても死はだれにでもやってくる。人間はもともと生物体として死ぬようにプログラムされており、成人期の半ば過ぎるころから、生物学的な老化現象が目立つようになっている。人生において老人期を体験するのがよいのか、老人期を知らぬまま早逝するのがよいのか、見解は個人によって分かれるだろう。
大正10年から14年の平均寿命は男性42.06歳、女性43.2歳、明治13年の平均寿命は男性36歳、女性38歳である。樋口一葉享年24歳、国木田独歩享年36歳、石川啄木享年26歳。啄木がもし現代の平均寿命を生きていたとしたら昭和40年まで存命したことになる。安保闘争や東京オリンピックなどを歌ったのであろうか。
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