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2010年4月29日 (木)

昭和史は鳴門のうずの如し

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    今日は「昭和の日」である。昭和という時代は「鳴門秘帖」で始まった。吉川英治の新聞小説の映画化は日活、マキノ御室、東亜等持院と三社が競作した。主人公の法月弦之丞には谷崎十郎、市川右太衛門、光岡竜三郎らが虚無僧の姿となって銀幕に登場した。阿波・蜂須賀の十代藩主蜂須賀重喜が倒幕思想家であったかどうかは知らない。

吉川英治が「鳴門秘帖」執筆となった切っ掛けは二説ある。①川柳仲間であった伊上凡骨が阿波の出身で、蜂須賀公の話を聞いた②幕末の洋画家・司馬江漢の「春波楼筆記」に記されたわずか120字に満たない文章からヒントを得た。

②説は、司馬江漢みずからが危険思想の持ち主として偽死の引札を配布するほどだったが、俗説の蜂須賀小六・野武士の頭というイメージから、その後裔の徳島藩が不穏の兆しありとして隠密が潜入するという設定は、なんとなく首肯できるような気がする。時代は鳴門の渦のように複雑怪奇な激動の昭和が始まろうとしていた。

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