南アフリカ共和国とセディバ猿人
プレトリアの中心地チャーチ・スクエアに立つポール・クルーガー(1825-1904)の銅像
サッカーW杯は長きにわたり、ヨーロッパと南米という二大勢力に占有されてきた。だがペレは「21世紀はアフリカの世紀になる」と予言した。この予言が的中するか、2ヶ月後に明らかになる。日本と初戦に対戦するのはカメルーン。日本はどこまでやれるだろうか。
開催国である南アフリカ共和国の首都はプレトリア。地名はボーア人の指導者アンドリス・プレトリウス(1799-1852)に由来する。トランスバール州中南部の大都市ヨハネスバーグの北東約60㎞の高地にある。この付近はこれまで多数の人類の祖先である猿人の化石が発見されている。1924年タウングではアウストラロピテクス・アフリカヌス(タウング・チャイルド)が発見され、その後もスタークフォンテイン、クロムドラーイ、マカバンスガット、スウォートクランスと南ア各地でアフリカヌス猿人やロブストス猿人の化石が発見された。この地区はユネスコ世界遺産にも登録されているところである。そして最近、プレトリア近郊マラバの洞窟から195万年から178万年前とみられるアウストラロピテクス属の男女の化石が発見された。これをセディバ猿人と命名された。(セディバとはソト語で泉・水源の意)セディバ猿人は、ラミダス猿人から後のアウストラロピテクス属の一種で、ホモ・エレクトス(ヒト)とをつなぐ位置にあり、人類進化の過程を探る重要な発見とされている。
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