女流作家の中でも屈指のベストセラー作家だったが、生前から純文学としての評価は分かれた。今それほど話題にならないのが不思議なくらいだが、いつか彼女のブームが再燃するだろう。彼女の初期の代表作の冒頭の一節。
今年七十六歳になる豊乃は、花の手をひいて石段を一歩一歩、ふみしめるように上って行った。三日前から呼びよせてある和歌山市の髪結女の手で、彼女の白髪も久々で結いあげられていた。
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[解答]有吉佐和子「紀ノ川」
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