無料ブログはココログ

« アイスランド火山噴火による世界史的な影響 | トップページ | サンゴ礁の島・沖永良部島 »

2010年4月27日 (火)

牛のあゆみ

Photo

   奥村土牛(1889-1990)は16歳のとき上京し、挿絵画家で知られた梶田半古(1870-1917)の塾に入った。そこでわずか6歳年長の塾頭・小林古径(1883-1957)から指導を受けた。その後、東京美術学校の講師となった土牛は、自宅と教室を直通し、事務所には全然立ち寄ることがなかった。1年ほど立って事務員が「先生、月給が溜まって困りますから取りにきてください」と言われた。土牛は俸給を受け取るということが念頭になかったのであろう。真顔で「私は月給をもらわなくてもなんとかやっていけますから、それを生徒のために使ってください」と言ったという。雅号「土牛」のように純真無垢で、功を急がず、たゆまぬ精進を続けた大器晩成の日本画家であった。

« アイスランド火山噴火による世界史的な影響 | トップページ | サンゴ礁の島・沖永良部島 »

「文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« アイスランド火山噴火による世界史的な影響 | トップページ | サンゴ礁の島・沖永良部島 »

最近のトラックバック

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31