ウィキペディア日本語版
へなちょこブロガーとしてはウィキペディア日本語版にお世話になることが多い。ウィキペディアの記述をベースにしながらも、ウィキペディアではふれられていない事柄を記事にする。ウィキペディアにはたいへんに詳しく書いてある項目と粗い項目、項目そのものがない場合など、よくも悪くも今の日本の事情を反映している。英語版と比較すると日本語版との優劣は明瞭である。たとえば笠智衆という役者は昭和40年代、テレビのお祖父さん役で多数出演したがそのフイルムグラフィーは粗い。倉本聡脚本のドラマ「わが青春のとき」に出演していたが、ウィキペディアには記事がなかった。英語版ウィキペディアは英米の役者の出演リストはかなり詳細、小さな役でも出演記録は残っているのには驚く。ドナルド・プレゼンスは多数の出演作のある役者で知られるが、漏れなく記載されている。だが笠智衆はプレゼンスを超えると思われるが、これでは立証できない。これから外国スターの記事は書きやすくなる。日本のウィペディアは若いアイドル・タレントは異常に詳細で往年の大スターが簡素の記事というアンバランスが目立つ。おそらく学術的な歴史事項などもアマチュアの歴史好きが書き込みしたもので、読物としては面白くとも、学問的厳密性でいうと難あり。もっと学際的な関係者が協力すべきであったろう。海外の日本学研究者からみると、「あいまい」と「でたらめ」な国民性がはからずもウィキペディアから見えるようになってしまった。
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