ギリシャ問題はペリクレスの時代から
いま世界の投資家を悩ます頭痛の種はギリシャ問題かもしれない。2009年10月にパパンドレウ政権が発足し、カラマンリス前政権が巨額の財政赤字を隠していたことがわかった。EU加盟国のギリシャの財政危機はユーロ危機に発展する。
あまり世界経済の話は庶民には縁遠いものであるが、考える世界史、ギリシャ問題の種はすでにアテネの黄金時代ペリクレス(前495-前429)の頃から内包していた問題でもある。伝クセノフォン「アテナイ人の国制」(岩波文庫にあるアリストテレスの「アテナイ人の国制」とは別書)には当時の問題がよく著わされている。つまり民主制と貴族制との対立、はたまたドーリア人の南下以来の民族性の相違などがギリシャの分裂的な性格を示している。もともとギリシャは方言によって大きく五地域に区分される。アテネを中心としたイオニア人の地域。テーベを中心としたアイオリス方言の地域。オルコメノスなどの古い文化を持つアルカディア方言の地域。ドーリア人がペロポネソス半島に定住した古い文化を持つトロイアを中心とした地域。それにスパルタを中心とした北西方言を持つ地域である。とくにアテネとスパルタという指導的ポリスが相反した国策をとっており、民族的統一をとるこが難しいことは歴史が雄弁に物語っており、ギリシャ問題は古くて新しい問題である。
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