昭和一桁世代早死説は本当か?
俗に昭和一桁生まれは早死にするという。成長期に戦中、戦後が重なって十分な栄養が採れなかったからだ。確かに、仕事の先輩たちが次々と亡くなるのをみれば、思いあたる。明治、大正生まれは頑丈だったのに、昭和一桁は何故か退職しても余生が短い。たとえば俳優にもいえる。東映の千恵蔵、右太衛門両御大は長命だったが、橋蔵、錦之介、千代之介、それに市川雷蔵らみな早死にしている。外国スターにもいえる。テレビ草創期のスターはだいたい1930年前後に生まれた昭和一桁世代。スティーブ・マクイーン、デビッド・ジャンセンなど50歳であっけなく亡くなっている。マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーンも長生きとはいえない。戦勝国アメリカの食糧事情が悪いはずはなく、どうやら戦争に起因するトラウマが体に悪影響していると考えている。大雑把な話ではあるが、昭和一桁世代は世界的な大戦のために家庭も崩壊するか、何らかの悲しい出来事が成長期にあり、戦後、恵まれた生活ができるようになっても、かえってそのギャップが本人を苦しめる結果となっていることが多い。もちろん個人差があり、一概に言えないことであるが、世界大戦という未曾有の出来事の代償は計り知れないものなのである。
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