中国史 9
UNIT9.戦国時代
封建秩序の崩壊 周は王室の権威を失って一諸侯に転落。有力諸侯は各自王を自称し、実力主義による下剋上の風潮。秦、楚、斉、燕、韓、魏、趙の「戦国の七雄」が出現。各国は中央集権化策をとり、一部では郡県制を実施。
農業生産力の向上 春秋時代に現われた鋳鉄は農具として使用され、鍬で耕し、牛に犂を曳かせるなど耕作技術が進歩した。戦国時代はさらに技術が進んで、土を深く耕すことを容易にした。さらに、それによって新しい開墾地や耕地も増加し、除草や収穫の能率も向上した。
商工業の発展 分立と抗争のなかで、諸国は富国強兵に努めた。それにともなって商工業も活発となり、蟻鼻銭、刀銭、布銭、銭などの青銅貨幣が流通した。商人のなかには諸侯と比肩しうる富豪も現われ、各国の首都は大いに繁栄した。
魏の文侯 魏の都安邑は文化の中心となり、孔子の弟子のト子夏、段干木、子貢をはじめ、田子方、李悝、魏成、翟璜、西門豹、呉起など賢臣策士らが有名。
斉「稷下の学」 臨淄に都をおく斉は威王、宣王のとき最盛期であった。人口30万人くらいで、その繁華街は車が行き交い、人と人が押し合うほどであった、と「史記」蘇秦伝には記されている。孟子、荀卿、騶衍、接予、田駢、騶奭、淳于髠、環淵らの稷下の学士が有名。
秦の発展 7国のなかで陝西の秦が最も強大となり、諸国は秦を中心に合従と連衡など、外交上の術策をめぐらして抗争した。秦が他の6国をつぎつぎに征服して中国を統一した。
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