ノン子橋
埼玉県大里郡寄居町にある普通の橋がいま話題である。通称「ノン子橋」といわれている。映画「ノン子36歳(家事手伝い)」でその舞台となったからである。信子(坂井真紀)は売れない女優であったが、今は実家に帰って、無気力な日々を過ごしている。あるとき祭りの縁日にひよこを売ろうとする青年と出会う。地元の有力者に頼むが場所を貸してくれない。ノン子はその青年と次第に親しくなる。祭の当日、青年は遂にキレで鋸で暴れだし、櫓を倒して町から追放される。なんとも貧乏くさいあわれな映画だ。むかしのアメリカ映画「ピクニック」は同じシチュエーションだが、俳優に花があった。でもスッピンの坂井真紀にどこかひかれる。それは朝の顔だからか。「ウェルかめ」の須堂啓と印象が重なる。須堂啓をもっと見たいという男性ファンにはお勧めの映画である。もっと古い男性ファンには、宇都宮雅代がノン子の母親としてでている。またおニャン子の新田恵利がスナックのママで登場している。それぞれの世代の女が妖しい魅力を放つ小品である。
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