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2010年2月10日 (水)

名もなき図書館員

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 下線や書き込みから持ち主の真剣な読書態度が偲ばれる「高田蔵書」

    ケペルの蔵書の1冊に長沢雅男著「参考調査法」理想社、昭和45年刊行がある。購入した本ではなく、先輩の図書館員から譲りうけた本である。その先輩は「高田格太郎」という図書館に勤める方からもらったという。その本には、高田蔵書という印があり、欄外には書き込みがたくさんある。本は何度も読んだらしく、ボロボロでレファレンス・ワークがいかに図書館業務において重要であるか認識されていたのであろう。その高田格太郎さんについて、どういう方なのか知りたいと思うが、残念ながら今のところわからない。おそらく大阪府下の公共図書館の館長さんをされて退職されたと思う。もちろん図書館雑誌などの古い会員名簿などを調べれば判明するかもしれないが、バックナンバーを探すのも面倒でやっていない。いま昭和戦後期を中心に普通の図書館員の名前と所属のみを記した「who's who図書館員」を手がけたのは、そんな小さな動機からである。個人情報保護の問題はあるが、30年くらい以前の公刊された資料を典拠としてフルネームと所属(これがないと同姓同名の場合の区別がつかない)のみの単純な事実を記載することは許容範囲と考えている。もちろんまだ現役でご活躍の方もおられるし、現場をリタイアされた方、故人となられた方さまざまであろうが、図書館雑誌に掲載される訃報記事に扱われる図書館員はごくわすがであろう。つまり「名もなき図書館員」(名前があるので失礼な言い方であればご容赦ください)が図書館で働いた痕跡である。日本図書館協会の役員などでなく、雑誌論文を書くのでなく、大会・研究会の発表者となるのでなく、図書館長として出世するでなく、毎朝、図書館の扉を開け、新聞を綴じ、雑誌を並べ、カウンターにいつもいる、わたしはそんな図書館員を愛する。

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