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2010年2月17日 (水)

禅院に題す

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  觥船一棟 百分空し

  十載の青春 公に負かず

  今日鬢糸 禅榻の畔

  茶煙軽く颺る 落花の風

   若いころの杜牧は日々宴遊にふけり妓楼に出入りし、風流才子として評判であったが、やがてその彼も中年になった頃の作。「茶煙」とは茶を煎るときに出る煙のことで、その渋み、ほろ苦さが中年のしみじみとした感傷の気分がただよう。この詩から「茶煙鬢糸」という言葉も生まれた。

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