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2010年2月 2日 (火)

芭蕉発句集 ああ~あき

1 於春々大ル哉春と云々

2 青くてもあるべきものを唐辛子

3 青ざしや草餅の穂に出でつらん

4 青柳の泥にしだるる潮干かな

5 あかあかと日はつれなくも秋の風

6 秋をへて蝶もなめるや菊の露

7 秋風に折れて悲しき桑の杖

8 秋風の吹けども青し栗のいが

9 秋風の鑓戸の口やとがりこゑ

10 秋風や桐に動いて蔦の霜

    昭和30年代までの図書館の学会研究発表の題目をながめると、現代の図書館情報学の学問領域では到底含まれないものが多い。明治・大正期は書誌学、校勘学、目録学という分野が主流であり、それが活動論、経営管理、奉仕論などが中心となる。近頃のように情報管理が図書館学の中に欠かせないものとなっている。一昨年の図書館全国大会でコンピュータ屋さんが事例発表者となっていたのには時代を感じさせられた。司書が広い資料研究が必要であることはいうまでもない。ところが今の司書は勉強が足りないように感じられた。若い頃、近隣のベテラン司書の該博な知識に驚かさせられた。それも昭和40年代までのことであろう。それはともかく、昭和38年の日本図書館学会の研究大会のレジュメをみると、目形照の「ウイリアム・ブレイクの神曲挿絵考」、高橋重臣の「書物における美術的要素」などなんでも有りの感がする。とくに佐藤貢の「芭蕉の俳句索引」に興味がある。芭蕉の俳句に関するレファレンスは多い。司書として索引の必要が生ずるであろうが、本によって芭蕉の収録句数にバラツキがあることを知るだろう。司書としては、なるだけ収録数の多い本が有り難い。佐藤は手づくりの芭蕉索引を作った。なんと1680句。ふつう芭蕉の発句は1000前後といわれる。なぜこんなに多いのか。芭蕉は一句を大切に思うため、推敲に推敲をかさねる。したがって推敲過程において異形句が発生する。その場合、どれが決定句で、どれが前後の句なのか、見極めることは困難な場合が多い。また所載俳書の杜撰による誤りもある。芭蕉研究家は確実に芭蕉の発句として認められるものを収録する。例えば岩波書店の大谷篤蔵の「芭蕉句集」(日本古典文学大系)では842句、朝日新聞社の頴原退蔵の「芭蕉句集」(日本古典全書)では1005句、三省堂の「定本芭蕉大成」では993句、存疑のもの4993句、誤伝の句205句。三重大学の佐藤貢の1680句の中は不明であるが、おそらく存疑のもの、誤伝のものが含まれているのであろう。1000句前後の発句を集めるには、句の製作年次順、季題別に配列する方法が普通であろう。そして巻末に五十音の索引をつける。ここでは、五十音順に拾い出して、1000句を超えるのか、下回るのか調査したい。一日10句拾い集めて100日かかる。半年先には一応完成することになる。

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