権力の座
人生を真剣に生きようと欲する者は、あたかも末長く生きていかねばならぬものとして行動すべきであり、同時にまもなく死ぬべきものとして身を処さなければならない。
フランスの言語学者エミール・リトレ(1801-1881)の名高い名言である。国家の存亡を背負う政治家や軍人たちは座右の銘となるであろう。だがこのような決死の覚悟というのは、過去のものと言わざるをえない。いまは悪事が露見しようと、最後まで悪あがきをし、高額の弁護料さえ捻出すれば、正邪は逆転できる。小沢不起訴、横綱示談、郵便不正も冤罪事件へと逆転することもできる。禍福はあざなえる縄の如し。魑魅魍魎。真実は闇の中である。エリートたちの権力の座への執念はすごい。
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