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2010年1月17日 (日)

猟奇耽異博物館

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    図書館に勤め初めた頃、書庫出納といって利用者の求めに応じて、書庫から本を取り出す仕事をしていた。古い小説でも度々利用のある本があった。横溝正史の本だ。もちろん角川書店の横溝ブームの前の話である。ぼろぼろになった本だが、マニアがいるので人気だった。古谷一行の金田一耕助でドラマ化されたときにはじめて内容を知った。最近、CSで「八つ墓村」「犬神家の一族」を見た。戦後の25年頃の話だが、猟奇、耽美の世界などの昭和初期モダニズムに魅かれるようになった。その先駆者は江戸川乱歩だろう。(あるいは大正期の谷崎潤一郎か)乱歩が「新青年」に「二銭銅貨」を発表したのは大正12年4月。以後「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「パノラマ島奇譚」「陰獣」「猟奇の巣」「魔術師」「黄金仮面」「吸血鬼」「盲獣」「白髪鬼」「恐怖王」「妖虫」「人間豹」「暗黒星」などを発表する。雑誌「新青年」には乱歩にほかに、甲賀三郎、谷譲次、渡辺温、夢野久作、横溝正史、妹尾アキ夫、久生十蘭、海野十郎などが健筆を揮い、探偵小説から推理小説、冒険小説、空想科学小説など多様なジャンルの作品が現われた。

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