つり橋
石坂浩二主演のドラマ「わが青春のとき」。恋人の樫山文枝が新聞で首木病が流行している記事を読む。山奥の寒村だが、そこへいけば医師の石坂に会えるのではないかと、山を越え谷を渡り村へ行く。つり橋で二人は再会する。だが石坂は首木病のことが夢中で、ここまで苦労してやってきたのに全然、樫山には無関心の様子。あの「つり橋」はどこだろう。いまでもあるのだろうか。二人の出逢いと別れが切ないシーンがある。電車での別れのシーンも良かった。樫山が「気持ちがあるのか、ないのか、答えて」という。石坂は、冷えた電車のガラス戸に一言「ある」と指で書く。あのころの役者さんの真面目な演技に好感がもてる。時代は変わり、青年が青年でなくなった。すくなくともテレビ・ドラマで見たかぎりでは、日本人は明らかに変化した。朝、「ウェルかめ」を見る。恋人の父親に国広富之が出演している。「岸辺のアルバム」の青年もお父さん役が似合う年齢となった。息子とはうまくいっていない様子。なにやら、「岸辺のアルバム」を思いださせる。国広くんの頭の中には、杉浦直樹の演技がどこかにあるのかもしれない。
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