姉妹富士
下田の富士、駿河の富士、八丈富士は三人姉妹でした。一番姉が下田富士、中が駿河富士、八丈島の富士は末の妹といわれます。中の妹の駿河富士は、姉妹の中でも一番美しく、誰でもその美しさをほめないものはありませんが、姉さんの下田富士は、みにくいので誰からもかえりみられませんでした。下田富士は悲しんで、天城山を屏風にたてて、そのかげにかくれこんでしまいました。末の妹の八丈富士は、それをみて、二人の姉さんのみえる海の中に陣どって、下田富士が早くきげんをなおして、駿河富士と仲よくしてくれればいいのに、と気をもんでいるといいます。下田富士に登って、駿河富士をほめると、下田富士が泣くといわれます。
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