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2010年1月27日 (水)

スキャンダルの世界史

   スキャンダルは三つの要素があって成立するという。主役、事件、観客。主役は、権力者、セレブなど誰もが知っている有名人でなければならない。それが滑って転ぶ、観客は喜ぶ、という構図である。ビル・クリントン米大統領とホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキーとの情事は弾劾裁判にまで発展し、「青いドレスのシミ」がクリントンの精液であると判明した。これが当時普及していたインターネットによって世界中の観客が見て喜ぶという劇場型のスキャンダルとなった。チャールズ皇太子妃ダイアナのスキャンダルは長く続いたが、パリでの交通事故という最悪の結末となった。ケネディ大統領はマリリン・モンローとの関係が有名だが、実はもっと危ないスキャンダルがあった。ケネディが交際していたジュディス・キャンベルという女性は、シカゴの大物マフィアであるサム・ジアンカーナの情婦だった。キューバ危機とマフィアとCIA、ミサイルと不倫と麻薬、すべての要素が深く絡んでいた。昨年6月、マイケル・ジャクソンの急死のニュースの記憶は生々しい。その死因については自殺、事故死、あるいは他殺説など謎に包まれている。

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