ドロン誕生秘話
アラン・ドロンを世に送った女優たち。といってもロミー・シュナイダー、ナタリー・ドロン、ミレーユ・ダルクといった有名女優の話ではない。エステラ・ブラン(1934-1982)やミシェル・コルドウである。二人の女優の名前を知っている方は相当のフランス映画ファンであろう。もちろん1950年代後半は日本でも彼女たちの映画が公開されたが今ではほとんど忘れさられたといってよいだろう。
エステラがインドシナから帰って来たドロンと親しくなったのは、1957年ころで、おそらくカンヌ映画祭の後であろう。ドロンは18歳くらいで自慢の美貌を武器に映画界入りのチャンスを狙っていた。当時の青春スターだったエステルのボーイフレンドになったことは映画界の切符を手に入れたに等しいことだ。エステルは友人の先輩女優ミシェル・コルドウにドロンを紹介した。ミシェルはこのナルシステイックな青年をたいへん気に入り、夫の映画監督であるイヴ・アレグレに紹介した。こうしてドロンは二人の女優たちの力によって映画出演ができた。エステラのその後はどうだったろうか。俳優のジェラール・ブランと結婚したが、まもなく離婚。ミシェル・ボーシャンと再婚したが、1982年1月1日、パリ郊外のアパートで自殺している。
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