韓国伝統の装身具
韓国女性を飾ってきた装身具は、簡素に見えて流れるような美しさを持つ韓服と同様、自然な美しさをたたえている。ノリゲはチマ・チョゴリの腰部に垂らして付ける装身具。儀式や慶事がある時につけていたが、簡素なものは普段にもつけていた。邪気を追いはらう護符としての役割をもつ。形態は、貴金属や宝石の飾りのある上部と、華やかな3色糸を束ねた下の房の部分からできている。
ピニョは束ねた髪にさす簪。李朝時代、既婚女性は後ろで髪を束ねてたチョクチンモリ(まとめ髪)という髪形をしていた。この髪形に、ピニョを挿すして髪を飾っていた。ピニョという簪以外にも重ねて色々なな髪飾りがある。それらを総称してティコジと呼ぶ。ティコジには宝石や七宝などで飾った装飾性の強いものと、キュイゲティコジ(耳かきティコジ)やビッチケティコジ(毛筋棒ティコジ)などのように実用性を兼ねたものがある。頭につける髪飾りをテンギという。妃たちの身分を示す髪飾りにチョプチがある。
このほかキゴリという耳飾り(ピアス)がある。珊瑚、琥珀、翡翠などがあしらわれ朝鮮時代からあった。儒教の影響で耳に穴を空けることが禁止され、耳にかけるタイプが使われた。
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