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2009年12月13日 (日)

流行語とビジネス産業

    平成21年も過ぎようとしている。今年の漢字は「新」、ユーキャン新語・流行語大賞が「政権交代」だという。なんだか当たり前すぎてつまらない気がする。毎年恒例でだんだんとマンネリ化しているのだろう。昔の流行語には味があった。伴淳の「アジャパー」やイヤミの「シェー!」など。普通に言ったのでは面白くない。独特の抑揚をつけて、身ぶり、目線などトータルな表現力が要求される高度なギャグだった。また無思想性、なんら主張していない点がよい。「政権交代」は実に汚れた政治用語で流行語大賞という選考委員のセンスを疑いたくなる。高度なセンスとは芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」のように何らメッセージ性がないものである。メッセージ性のある流行語を選ぶとキャンペーンや宣伝に利用される。プロパガンダの恐ろしさを人々は気がつかなくなった。そういえば平成という年号もいたずらに年を重ねただけでいかにつまらない時代であるか、流行語大賞を並べてみればわかる。オヤジギャル、僕は死にましぇーん、Jリーグ、イチロー効果、同情するならカネをくれ、無党派、がんばろうKOBE、自分で自分をほめたい、メークドラマ、友愛、失楽園する、ハマの大魔神、凡人軍人変人、ブッチホン、リベンジ、おっはー、ワタシ的には…、米百俵、聖域なき改革恐れず怯まず捉われず骨太の方針、ブロードバンド、ヤだねったらヤだね、Godzilla 、なんでだろう~、年収300万円、チョー気持いい、気合だー!、萌え~、品格、どげんかせんといかん、どんだけぇ~、ハニカミ王子、グ~、アラフォーなどなど、いろいろ流行語を並べてみても心に残るものが無い。それは自分が年をとっているからかもしれない。20代の人にとっては10年前の流行語がとても懐かしく聞えるものなのかもしれない。 今日の朝日新聞に「平成において出現した俳人は誰であるのか」という問いに、越智友亮(平成3年生まれ)、中本真人(昭和56年生まれ)、関悦史(昭和44年生まれ)の名前があがっていた。三人とも俳句の世界では有望新人なのだろうが、一般的にはまだまだ知名度は低い。(昭和37年生まれの黛まどかは若手ではないのだろうか?)俳句を趣味にする人は多いが職業とする人は少ない。俳句で金を稼ぐことはむずかしいだろう。また俳句の結社や家元制度のようなところも若い人に嫌われるのだろう。俳句にかぎらず、絵画、音楽、舞踊、詩すべての分野で若い才能が十分に発揮できるような社会的環境がつくれないだろうか。芸術大学やカルチャー教室は多いが、ビジネス産業化しているように思う。漢字検定とか坂本龍馬幕末維新歴史検定とか、すべて裏で金もうけのビジネスとなっていることが平成という時代の特色かもしれない。神戸で三国志検定、芦屋で村上春樹検定、赤穂で忠臣蔵検定と自治体も盛んだ。

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