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栄山寺(奈良県五条市小島町)は藤原武智麻呂(藤原不比等の子)が養老3年(719年)創建したと伝えられる。本尊は薬師如来で、薬師堂に安置され、天平時代の建築たる単層本かわらぶきの八角堂はその子藤原仲麻呂(恵美押勝)が天平宝宇7~8年頃、亡父母のために造営したものである。小規模な八角円堂で組物も簡素な三斗とし、全体にやや組手で清楚の趣がある。現在の建物は明治に復元されたものである。押勝は孝謙太上天皇の寵臣道鏡を除こうとして764年に反乱をおこしたが、近江で亡ぼされた。
寺には日本三鐘の一つとして名高い小野道風筆と伝えられる鋳の銘のある銅鐘がある。
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