日はまた昇る
12月7日の福岡国際マラソン。ツェガエ・ケべデの優勝は当然のことながら、日本人選手が8位以内に入れなかったのは福岡国際でも初めてのこと。日本選手トップが往年の名ランナー・寺沢徹の記録並みの2時間15分を切るタイムだった。寺沢、君原、円谷といえば東京オリンピックの三選手。東京五輪の円谷幸吉の活躍により、君原健二、宗兄弟、瀬古利彦、中山竹通、谷口浩美、森下広一と続き、マラソン王国日本が築かれたといってよい。あれから46年後、落日をみた思いがする。
思えば円谷の自殺は昭和43年1月9日だった。昭和58年9月4日にはバレーボールの名セッターの猫田勝敏が胃癌で亡くなっている。そして同年10月14日、女子ハードルの依田郁子が自殺している。平成5年には柔道の神永昭夫が、平成13年には猪熊功が亡くなっている。そして平成19年に水泳の木原美知子が、平成21年に体操の遠藤幸雄が亡くなった。東京オリンピックのスポーツ・ヒーローたちの訃報に接するたびに「もう走れません」と遺書を残して死んでいった円谷幸吉を思い出す。マラソンはオリンピックの花である。いつの日か再び日本のマラソン王国復活を夢みている。
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