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2009年11月30日 (月)

仏像ブーム

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    仏像ブームだそうだ。お寺で古仏を拝むことはいい。だが最近は、仏様も全国各地に出張して、露な姿にさらされて、お金を稼がされているようで気の毒だ。とくに阿修羅はイケメンが人気をよび、東京国立博物館で94万人もの入場観客数の新記録を作った。それも入館料が1500円なり。(高い!!ぜ)いまは万事が金、金、金の時代だ。来年の平城遷都1300年もどんな経済効果をもくろんでいるのだろうか。

  阿修羅とは梵語「アスラ」で「呼吸」の意味。ペルシアの善神アフラと同義で古くはすぐれた精霊の意味にも用いられたが、のちインドで戦闘を行なう鬼神の一類とみなされるようになり、常にインドラ(帝釈天)と争う闘争的な悪神とされた。仏教では「阿修羅」または「非天」「不端正」として漢訳経典にあり、八部衆の一として仏法を守護する神とされた。とくに興福寺の阿修羅像は知られている。
   光明皇后が亡き母橘三千代のために、その一周忌の天平6年(734年)に造営した西金堂の本尊釈迦三尊像に随侍していた像で、八部衆像中の一帯である。三面六臂の奇怪な姿で、細い蜘蛛手のような六本の腕がある。阿修羅の眉を寄せた憂いの表情には仏の深い愛情がよく表現されている。澄んだ瞳ではるか彼方を凝視する顔には、純真な少年のような親しみが感じられる。仏の真実がこれほど芸術の香気高く表現された例は稀であり、天平芸術の精華が、まさにここにある。

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