洋画スターあの人は今
毎年いまごろになると、年賀状の喪中欠礼の葉書が届くころである。今日も一枚来た。年々知った方が亡くなっていく。
映画スターも1950年代の作品だと生存している可能性のほうが少ない。やはり男優より女優のほうが長生きするようだ。子役なら生きているだろう。子役といえば、アラン・ラッドの名作西部劇「シェーン」のジョーイ少年が忘れられない。「シェーン、カムバック」と叫ぶ声は永遠に耳に残る。調べてみた。ブランドン・デ・ワイルド(1942-1972)。1972年7月6日夜、コロラド州デンバー市の郊外で交通事故のため死亡していた。享年30歳。事故当夜はデンバー市内の劇場での実演舞台に向かう途中、折りからの豪雨に運転をあやまり、ガードレールに激突、4時間後かつぎ込まれた病院で死亡した。
舞台監督を父に、女優を母に生まれたブランドンは7歳のとき舞台デビュー、10歳で映画デビュー、翌年「シェーン」(1953年)の名作に出演し、世界中に知られるようになった。その後も「夜の道」(1957)「ゆきすぎた遊び」(1959)「ハッド」(1962)「われらキャロウェイ」(1964)「危険な道」(1965)などで若者らしいひたむきな持ち味で将来が期待されていた。
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