艱難のなかから名著は生まれる
周の文王は捕えられて「周易」を述べ、孔子は厄に遇って「春秋」を作った。左丘明は失明して「国語」が生まれ、孫子は両足を断たれて、その兵法が完成し、呂不韋が蜀に流されたため「呂覧」が世に伝わり、韓非が秦に囚われて、「説難」「孤憤」の篇ができた。楚の屈原は憂国のなかから「離騒」を作った。西洋においても、ルネサンスの始祖ダンテはフィレンツェを追われて、「神曲」が作られた。イギリスの詩人ミルトンは不幸にも盲目となったが、このため「失楽園」が生まれた。ジョン・バニヤンは罪なくして牢屋に入れられたが、そこで不朽の名作「天路歴程」を書き上げた。まことに世を憤り、身の不遇を悲しむ激情で書き上げられた書物は古今東西の例をみても名著が生れる。
« タケノコと孝行 | トップページ | 「天地人」から80年後は「忠臣蔵」 »
「世界文学」カテゴリの記事
- 犬をつれた奥さん(2025.08.17)
- 繃帯を巻いたアポリネール(2023.04.09)
- アレオパジティカ(2023.06.01)
- ワシリ―・アクショーノフ(2023.02.05)
- 青ひげ物語(2023.02.04)


コメント