戦前における都市地理学の成果
わが国で現代都市の研究が始まったのは、第一次大戦後の人口の都市集中、関東大震災後の復興などの社会変動が都市問題への関心をよび、東京市政調査会が大正14年に設立され、『都市問題』が創刊された頃からであろう。実証的調査に基づく学問的研究は、奥井復太郎(1897-1965)の『現代大都市論』(昭和15年)に結晶した。また小川琢治『人文地理学研究』(昭和3年)、小田内通敏『田舎と都会』(昭和9年)、国松久弥『経済地理学概説』(昭和10年)、西田與四郎『地文地理概説』(大正9年)などにもいくつかの新しい成果が示されている。
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