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2009年10月23日 (金)

出処進退

Photo_2   今季のプロ野球も日本一をめざして終盤を迎えている。そんな中、一人の偉大な野球人が球界を去ろうとしている。野村克也である。現役時代の活躍はもちろんのことだが、長い監督時代も多くのプロ野球ファンを楽しませてくれた。本当に心から「お疲れ様でした」といいたい。最後の野村語録は「監督失格。4年やっても何も教育できていない。解任されて当然」と。野村一流の皮肉が面白い。球団から要請された名誉監督と背番号19を永久欠番にする話を蹴ったという。「楽天イーグルスは好きだが、楽天は嫌いだ」という発言も痛快である。いまつまらない日本人が多くなった。1565勝1563敗76分。弱小球団を采配したことを考えれば立派な数字である。もう野村のボヤキが新聞の活字にならないのかと思うと淋しい。

   ところで名誉監督というポストが何時頃から流行りだしたのか知らないが、あまりいいイメージはしない。一流企業や官公庁などでも第一線を退きながら元老格として、影で権力をふるおうとする仕組みだ。スポーツ、芸術家、小説家などは自由業で本来地位、名誉より白球を追う、美しい音を奏でる、文字で表現する、など人間的な行為の所産である。それをビジネスにして管理される組織人となることは悲しむべきことである。コーチ、監督、大学教授、医師、弁護士、芸術院会員、ノーベル賞、これらの地位、肩書き、賞状は人間の優劣とは無縁のものであろう。獲得的地位に固執する人ほど見苦しいものはない。ある老政治家がなかなか引退しないので、総理大臣がお願いに行ったところ、激怒したという話は有名であるが、なにごとも晩節はけがしたくないものである。獲得的地位はいずれは返上するものなので、時期がくれば、潔く後進に道を譲るほうがいいと思う。

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