「佐分利信」芸名の謎
佐分利信、本名は石崎由雄(1909-1982)。昭和5年、日活に入社し、翌年、島津元の芸名でデビュー。昭和10年に同じ年の上原謙(本名、池端清亮)と揃って松竹蒲田に入社。島津保次郎監督は自分と同じ苗字ではまずいということで、「佐分利信」と改名した。名前は箱根冨士屋ホテルでピストル自殺した駐華公使・佐分利貞男に由来する(左利きの公使が右手にピストルを持っていたことから他殺の疑いもある)。また画家の「佐分真」に由来するともいわれる。このほか小津安二郎が川中島で雌雄を決した上杉謙信、武田信玄の両雄から1字ずつを上原謙、佐分利信に与えてライバル意識をかりたてたともいわれる。佐分利貞男は昭和4年に、佐分真(1898-1936)も昭和11年に亡くなっているが、故人とどのような関係があるのか不明である。
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