背番号0をつけた捕手
子どものころ寺田ヒロオの野球漫画「背番号0」を貸本屋から借りて読んでいた。当時、背番号0の選手は漫画だけの世界で、ほんとうには実在しなかったのではないだろうか。
プロ野球ペナント・レースもいよいよ終盤戦に向かって連日激しい戦いが繰り広げられている。クライマックス・シリーズとなって3位以内になることが求められるが、やはりペナント・リーグ優勝が第一の目標だろう。セ・リーグは巨人が2位中日を6.5ゲーム引き離し、優勝マジック19、ほぼ優勝確実なものとしている。とくに昨日のヤクルト戦は一年間の戦いの中でも忘れられない試合となるだろう。延長12回、巨人は阿部、鶴岡。加藤の捕手3人が不在となり、急遽登場したのが背番号0をつけた木村拓也だ。この非常に珍しい背番号0の捕手は見事ピンチを切り抜け、大事な試合を引き分けにもちこんだ。木村は高校時代に捕手をしたものの、最近10年間は公式試合に捕手をしたことはなかった。それが野間口投手の151キロの速球を捕球し、最後のバッター・ユウイチを三振にしとめた。「木村は投手以外の全ポジションを守ったことがある」と「プロ野球選手カラー名鑑2009」に書いてあるものの、それが本当に公式戦の最も大事なところで戦力として発揮したのである。日本ハム、広島、巨人と攻走守に活躍する貴重なベテラン選手。人気若手選手が注目されるヤング・ジャイアンツだが、谷佳知選手や木村拓也選手のようなベテランがここ一番に活躍するのも今年の巨人が勝負強い要因の一つである。
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