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2009年9月10日 (木)

幻想図書館

Img_0011 昭和29年の開館時の様子

   はじめに断わっておくが、村上春樹の「海辺のカフカ」に登場する甲村記念図書館は実際にあった、などという気はない。あれはあくまで作家のイメージの図書館なのだ。けれども自分が長い間勤めた最愛の図書館がモデルだといわれるとやはり悪い気はしない。なぜなら自分もその図書館に魅せられ、その児童室の一室でもよいから家庭文庫としてそのイメージを再現したいという野望をもっていたのだから。その幻の図書館は玄関の門、それに続く小道、周囲の庭木、裏にある池、建物だけでなく景観が「世界のくぼみのようなこっそりとした場所」なのだ。ここで図書館員として20歳から34歳まで働けたのだから幸せというほかない。「風にはやはり海岸の匂いがする」と小説にある。私が勤めたころは浜に埋め立てができて、図書館の位置は海岸からだいぶん離れてしまったので、あまり海沿いの図書館というイメージはなかった。しかし古来から打出は「打ち出でる」という意味で山と海が狭くなった場所であり、打出浜古戦場は砂浜であったから、打出はやはり海のイメージが昭和40年頃まではあったであろう。「天井が高い」というのも、旧銀行の建物を移築したものなので、たしかにそのような重厚な印象はあった。

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