女子高生の噂話
愛知県豊川市で昭和48年12月に起こった本当の話。女子高生数人が車内で自分達の就職先の話をしていた。豊川信用金庫が就職先としてどうであるかで盛り上がっていた。豊川信用金庫は愛知県豊川市に本店を置く信用金庫で、通称「かわしん」といい、現在も営業している。ひとりの女子高生は、からかいながら「豊川信用金庫は危ないよ」と話していた。これは強盗などに襲われることがあるという意味で言ったが、他の女子高生は、この話を家に帰って親にした。親は豊川信用金庫に預金があったため、急いで預金をおろした。この噂が小坂井町近辺に広がり、血相を変えた預金者が続々と押しかけた。そして、その行動が市内全体に広がり、短期間に約20億円もの預貯金が引き出されるとう取り付け騒ぎに発展した。事情を調査すると、もともとは単なる女子高生による噂話が火元であった。流言蜚語、デマの恐ろしさを物語る事件であった。
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