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2009年9月 6日 (日)

大樹になったケペル先生

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   宝塚・逆瀬川駅にある「女性の書斎ひとり好き」はアット・ホームな雰囲気の中で芸術・文化に親しみながら読書が楽しめるスペースです。美術・歴史から趣味・生活まで魅力ある蔵書構成で9000冊以上あります。平日は女性専用なので、安心して読書に集中できます。入館料200円で何時間いてもOKです。

    先日(9月4日)朝日放送「おはようコールABC」の名物コーナー「山口が行く」で女性だけの読書スペースとしてご紹介いただいてから、かなり遠方からのご来館者もあり、入館者の増加に驚いています。ただ当店は駐車場のスペースはありません。駐輪場はありますのでバイク・自転車なら数台分置くことができます。

   テレビの最後にコメンテーターの井上章一先生がニヤニヤしながら、「そうか、そんな方法があったのか(女性と共有する空間がつくれるのか、という意味)」と言っていました。男性軍からよくその点を揶揄されます。男性に事業の話をするといつもからかいのターゲットになります。事実、「女性の書斎・ひとり好き」はケペルの研究室でもあり、女性たちと一緒に読書しています。69㎡とそれほど広いスペースではないので、若い女性の空気を毎日いっぱい吸っています。自分は大樹のような気がするのです。利用者は今のところ子どもは無料なので一番多いですが、10代の女性も多いです。グループで誘い合ってくるようですが、真面目な子たちですね。とても静かに本を読んでいます。コミックを読むのかと思ったら、意外とお勉強の本でノートを取り出しては、書き留めているのです。彼女たちは学校図書館の経験や図書の時間というのがあった記憶が近いので、比較的このような私設図書館に抵抗感なく利用できるようです。一般の人や年齢が高くなるほど利用が少なくなるのは、やはり有料制ということで入館には慎重になっているようです。

   女性限定というのは当店の売りなので、これを堅持します。ただし、土曜・日曜は男性も利用できるようにしています。いまのところ、男性で入館された方はほとんどありませんが。「女性の書斎」という大きな看板が目立つので、シャイな男性はしり込みするようです。

    韓国ドラマ「秋の童話」にこんなセリフがありました。

「お兄ちゃん、もし生まれ変わるなら何になりたい?」

「お前は?」

「私は木になりたい」

「木に?」

「そうだよ。一度根を下ろしたらどこへも行かずにすむ。誰とも離れずにすむから」

  ウンソ(ソン・ヘギョ)の変わることのない愛を木で表現した、印象深いセリフです。たしかに別れほど切ないものはありません。秋になるとますます人恋しくなります。私も植物のように生きたいです。意識の深い場所に根をおろして生まれるための養分を吸い出す。どんなに風が吹いても枝だけを揺らし根元はびくともしない堅固な大木になりたい。そのまわりに花の妖精たちがいつも集まってくるような永遠の時をいつまでも過ごしたい。

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女性の書斎」カテゴリの記事

コメント

土日は男性もOKなんですね。

どんな本があって、どんな雰囲気でって気になっていたんです。是非伺いたいと思います。(多分、家族で伺うことになると思います。)

えちぜんさん、はじめまして。ぜひご来店ください。ブログ仲間の方と直接お会いできるのも楽しいですね。どちらかというと専門書が多くて、東洋史(中国史)が中心なんです。男性は土曜・日曜日に限定していますので、よろしくお願いいたします。

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