落椿
NHK大河ドラマ「天地人」。豊臣秀吉が亡くなった。秀吉のツバキ好きは有名で、文禄3年築城の伏見城の庭に、全国の珍しいツバキを集めたという。だがツバキが散るときは、花がぱっと落ちる。潔く散りゆく姿に「武士椿」(ぶしつばき)という言葉もある。このように椿は首が落ちる様子を連想させるので、俳句でも「落椿」と表現され、椿を入院の見舞いに持っていくことはタブーとされている。競馬の馬の名前も落馬を連想されるので、「○○ツバキ」という馬名は避けられるという。
天下分け目の関ヶ原の戦いがあっけなく終わり、人々が勝ち馬に乗るのは昔も今も変わりはない。落選した大物センセイたちも首が落ちる心配はないだけ平和な世であろう。
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