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2009年8月29日 (土)

めずらしい動物だけの教科書

先日、神戸の美術商、アンティーク・ギャラリー「ボン」様から寄贈でいただいた資料を見ていたが、その中の一冊がとても気になる。「動物教科書」(改版)帝国書院、昭和3年のものだが、内容がとても充実している。著者の戸澤冨壽も著名な方だ。一応、国立国会図書館で検索したが所蔵していない。戦前で教科書はないのだろうか。あるいはこの本は副読本のようなもので稀少なのかもしれない。理科、生物ではなくて動物だけを扱っているのもめずらしい。旧制中学校が使用したものだが、内容も高度で図版がすぐれている。カラーも豊富である。174頁だが、付録もあり、良質の紙を使用しているので変色もしていないし、かなり分厚く感じられる。戦前の教科書がこれぼどデラックスだとは知らなかった。

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