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2009年8月29日 (土)

容儀帯佩

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   容儀帯佩(ようぎたいはい)とは、礼儀にかなった容姿と身のこなしをいう。ケペルはいままで学校の授業で正式な礼法の教育を受けた覚えがない。あったのかもしれないが記憶にない。そのようなテキストも知らない。だから「礼法」小川淑子著、柴田書店、昭和31年、72ページ、という本を見たときは興味をおぼえた。国立国会図書館で検索するが、所蔵していない。不思議である。戦後の刊行物であるから納本制度によって所蔵しているはずである。国立国会図書館の収集は万全ではないということなのであろうか?この本は高等学校の礼儀作法の学習用としてつくられたもので、主に私学の女子高などの授業には使用していたものであろうか。以下、初めの部分だけを紹介する。

礼法の要旨

民主主義に基づく健全な社会や家庭をきずくために、いま日本の民族は非常な努力をつづけている。古い習慣と新しい思想との間に起こる摩擦に戸まどいしたり行きすぎたりしている事実は日常生活の面にも少なからず見受けられる。そこで新しい道義の上に立って古い制度でも善きはとり入れて新旧の調和をもとめ社会生活や家庭生活が出来るよう努めなければならない。そしてこの役割を果たすものこそ礼儀作法である。即ち礼儀作法は社会の秩序を正し、人々相互の融和をはかり、もって人間生活の幸福を得ようとするものである。

礼法の基本・容儀

毎朝丁寧に洗顔・うがいをし、手足も清潔にする。髪もよく手入れをし男子はひげをそる。衣服は正しく着用し、またボタンやスナップは必ずかけ、バンドの下らないようにする。帽子は正しくかぶる。男子は室内では脱ぐものであるが、かぶる時も脱ぐ時も室の入口でする。帽子を手に持つ時は内側が人の目に触れないようにする。はき物は正しくはく。靴のひもはきちんと結ぶ。脱ぐ時はよく揃えておく。化粧はあまり目立つようにしないのがよく、また人の前で化粧直しをするものではない。

   著者の小川淑子については、「東京女高師卒。東京女高師の礼法教授担当・弘道会礼法研究調査会委員。現在は桜蔭学園において中・高校生の礼法教授に当っている」とある。現在でも桜蔭中学校・高等学校(文京区本郷)は小笠原流礼法を授業で教えている。猪口邦子や菊川玲が卒業している進学校である。

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