石原裕次郎「富士山頂」
昨夜テレビで「富士山頂」を観る。昭和45年、石原裕次郎36歳の作品。この年、大阪万博開催、日航よど号ハイジャック事件、三島由紀夫割腹事件、「少年マガジン」では「あしたのジョー」「巨人の星」が連載中だった。まさに我が人生も始まろうという時代だったが、この映画を観たことは一度もなかった。このあと石原プロは「ある兵士の賭け」が興行的に失敗して、負債5億8千万円をかかえる。ともかく「黒部の太陽」にしても「富士山頂」にしても、五社協定と斜陽産業という問題に直面しながら、大自然と闘う男たちをスケールの大きなテーマで描こうとするスター石原裕次郎の映画への熱い思いは伝わってきた。
気象庁測器課長・葛城章一(芦田伸介)は台風の被害を減らそうと、富士山レーダー取り付けに情熱を傾けていた。三菱電機技術部員・梅原悟郎(石原裕次郎)もまた、富士山レーダーに情熱をかけ、大成建設の伊石昇(山崎努)と、山頂の気圧や地盤を調査する。やがて2社合同の工事が開始する。零下30度、風速20メートルの苛酷な条件の中、難作業は続けられる。加田雄平(渡哲也)がレーダードームをヘリコプターに吊るして輸送し、直径9メートル、500キロの巨大なドームが完成する。富士山レーダーは長年気象観測のシンボル的存在であった。
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石原裕次郎「太平洋ひとりぼっち(石原プロ」武満徹もありますね。
武満徹は「美幌町町歌」を作曲されました。
お二人に追悼の意、ありがとう。
投稿: 美幌音楽人 加藤雅夫 | 2009年7月 6日 (月) 19時08分