ロトとその娘たち
アブラハムの甥であるロトはソドムへ逃れた。しかし天使がソドムとゴモラの街が滅びることを伝えると、ロトは夜が明ける前に妻と二人の娘を伴ってソドムを脱出し、近隣の都ツォアル(ベラ)へと向かった。逃げる際に「後ろを振り返ってはいけない」と指示されていたが、ロトの妻は立ち止まって振り返ったので、死んでしまった。その後、ロトは山中の洞窟に移住した。ここで娘たちは父ロトを酔わせ、父によって男子を一人ずつ生んだ。長女の息子は「モアブ(父親よ)」と名づけられ、次女の息子は「ベア・アミ(私の肉親の子)」と名づけられ後にアンモンの人々の祖となった。
アルブレヒト・アルトドルファー(1480年頃ー1538)作の「ロトとその娘たち」(1537年)ウィーン美術史美術館蔵
6861 -27
「今日の名画」カテゴリの記事
- ローマの美術館(2017.08.04)
- この名画はジャンヌ・ダルクではない(2024.04.26)
- 漱石と西洋美術(2020.05.14)
- モナリザの眉毛(2014.06.25)
- フェルナン・レジェ(2014.04.22)
コメント